先月、6月の下旬、町内の芦津地区の標高約600mに在る伐採現場に出掛けてきました。
当日は良く晴れわたり、乾いた薫風と谷間を縫って走る川音が心地好い現場。
見学の目的は、冬季に伐採し、そのまま葉枯らしをさせていた桧と杉の丸太の搬出作業を観ることでした。
町内の林業家のほとんどは、山の中に作業道を作ったうえ、伐採場所で運搬具に載せてトラック駐車場まで運び出すスタイルを採っています。
その時流からかけ離れた昔の搬出方法である「架線集材」を使って、数百本の桧等を運び出しの作業現場です。
架線集材とは、「伐採地点」と「トラックへの搭載地点」の天空にワイヤーを張り、集材器をワイヤーの上を走らせて、丸太を吊って運び出す方法です。
当日は地元・藤原林材さんの社長さんがトラックがある地点から200m以上も奥に入った伐採地点に配置、そして町内の最長老現役林業家Yさんがワイヤーを操作し、ベテランTさんが集材丸太をチェーンソーで規定サイズにカットして、トラックに載せるという役割り分担でスムースに作業していました。
なお、現場の社長とワイヤー操作のYさんは無線でのやりとりです。
そして、一度に2本の丸太を吊り上げて集材ポイントまで出してくるのに要する時間は、大体4~5分。なので1時間に20数本、これはとても効率的!!
6月から始まった集材・搬出作業は、真夏の8月まで続きます。
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